近年メジャーリーグでは年俸のインフレが止まらず、3億ドルを超える契約が当たり前になってきています。
そんな中で、今年はいったい誰が、最も多くの給料を手にしているのか?
今回は、スポトラック(Spotrac)のデータをもとに「今シーズン実際に受け取っている年俸=現金ベース」でトップ20を紹介します。
※本記事では1ドル=145円で計算しています。年平均やペイロールの金額ではなく、「2025年にいくら受け取るか」を基準にしています。
それでは、1位の選手から見ていきましょう。
第1位 フアン・ソト(メッツ)
- 年俸:$121.875M(約176.7億円)※契約金含む
- 契約:15年総額$765M(2025〜2039)/AAV $51M
- 2024年成績:.288 / 41HR / 109打点 / OPS.988 / 出塁率.419 / 157試合
MLB史上最高額の契約を手にしたソトが堂々の1位。契約初年度となる2025年は契約金$75Mを含む破格の$121.8M。マクドナルドのチーズバーガーが6000万個買える金額で、1人でロッキーズのチーム年俸に匹敵します。
第2位 ブレイク・スネル(ドジャース)
- 年俸:$64.8M(約94億円)
- 契約:5年総額$182M(2025〜2030)/AAV 約$36.4M
- 2024年成績(SFG):20登板 / 5勝3敗 / 防御率3.12 / 145奪三振 / 104回
契約金$52Mを含む今季のキャッシュベースは$64.8M。ドジャースは波のあるスネルに大きな賭けをしました。
第3位 ザック・ウィーラー(フィリーズ)
- 年俸:$42M(約60.9億円)
- 契約:3年総額$126M(2025〜2027)
- 2024年成績:16勝7敗 / 防御率2.57 / 200投球回 / 224奪三振
35歳の今季も好調。2度目のサイ・ヤング賞投票2位で、まだまだ一線級。
同率4位 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
- 年俸:$40M(約58億円)
- 契約:9年総額$360M(2023〜2031)
- 2024年成績:.322 / 58HR / 144打点 / OPS1.159 / 158試合
開幕後から絶好調。昨年の58HRも圧巻で、今季も50HR以上が期待されます。
同率4位 ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)
- 年俸:$40M(約58億円)
- 契約:5年総額$185M(2023〜2027)
- 2024年成績:3登板 / 10.2回 / 防御率1.69 / 14奪三振
ケガが続いたものの、今季は復活気配。健康を維持できれば、最強投手の座も取り戻せるか。
第6位 アンソニー・レンドン(エンゼルス)
- 年俸:$38M(約55.1億円)
- 契約:7年総額$245M(2020〜2026)
- 2024年成績:.218 / 0HR / 14打点 / OPS.574 / 57試合
1試合あたり約1億円という驚異のコスパの悪さ。今季も開幕前に手術で離脱中。
同率7位 カルロス・コレア(ツインズ)
- 年俸:$36M(約52.2億円)
- 契約:6年総額$200M(2023〜2028)
- 2024年成績:.310 / 14HR / 54打点 / OPS.905 / 86試合
OPS.900超えを記録するも、出場試合数が伸び悩み。怪我が減れば再評価も。
同率7位 ゲリット・コール(ヤンキース)
- 年俸:$36M(約52.2億円)
- 契約:9年総額$324M(2020〜2028)
- 2024年成績:17登板 / 8勝5敗 / 防御率3.41 / 99奪三振 / 95投球回
サイ・ヤング賞受賞歴もある実力者。今季はトミー・ジョン手術で全休予定。
第9位 マイク・トラウト(エンゼルス)
- 年俸:$35.45M(約51.4億円)
- 契約:12年総額$426.5M(2019〜2030)
- 2024年成績:.220 / 10HR / 14打点 / OPS.866 / 29試合
かつての最強打者も近年はケガに苦しみ、昨年はキャリアワーストの29試合出場。過去4シーズンで100試合以上出場したのは1度のみ。今季からライトにコンバートされ、フルシーズンの活躍が期待される。
同率10位 コーリー・シーガー(レンジャーズ)
- 年俸:$32M(約46.4億円)
- 契約:10年総額$325M(2022〜2031)
- 2024年成績:.281 / 28HR / OPS.868 / 115試合
怪我の多い選手だが、出場すれば高いパフォーマンスを発揮。ショート守備も改善され、攻守の柱。
同率10位 ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)
- 年俸:$32M(約46.4億円)
- 契約:13年総額$325M(2015〜2027)
- 2024年成績:.233 / 27HR / 72打点 / OPS.773 / 114試合
不良債権とされながらも昨季PSで大活躍。今季は両肘の負傷でIL入り。トルピードバットとの相性も注目。
同率12位 コービン・バーンズ(Dバックス)
- 年俸:$30M(約43.5億円)
- 契約:6年総額$210M(2025〜2030)
- 2024年成績:15勝9敗 / 防御率2.92 / 194.1投球回 / 181奪三振
サイヤング賞右腕がアリゾナで新章へ。地元志向もあり税制面でも有利。190イニング超でチームのPO進出を狙う。
同率12位 ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)
- 年俸:$30M(約43.5億円)
- 契約:5年総額$125M(2025〜2029)
- 2024年成績:.295 / 20HR / 65打点 / OPS.789 / 153試合
35歳にしてなお安定感抜群。レフトへの挑戦も含め、再びリードオフマンとして健在ぶりを発揮。
同率12位 ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ)
- 年俸:$30M(約43.5億円)
- 契約:3年総額$75M(2025〜2027)
実質エースとして再契約。ローテの安定役として、怪我人の多いチームにとって頼れる存在。
同率12位 ピート・アロンソ(メッツ)
- 年俸:$30M(約43.5億円)
- 契約:2年総額$54M(2025〜2026)
- 2024年成績:.240 / 34HR / 88打点 / OPS.788 / 162試合
FAを見据えた勝負の年。HRを40本台に戻せば大型契約への再挑戦も。
同率12位 タイラー・グラスノー(ドジャース)
- 年俸:$30M(約43.5億円)
- 契約:5年総額$136.56M(2024〜2028)
- 2024年成績:22登板 / 9勝6敗 / 防御率3.49 / 168奪三振 / 134回
初オールスターの昨年に続き2年目。登板できればエース級、課題は健康維持。
第17位 ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
- 年俸:$28.5M(約41.3億円)
- 契約:調停年(FA未定)
- 2024年成績:.323 / 30HR / 103打点 / OPS.940 / 159試合
FA前ラストイヤー。OPS+167はキャリアハイ級。今季の活躍次第で大型契約獲得へ。
第18位 トレイ・ターナー(フィリーズ)
- 年俸:$27.27M(約39.5億円)
- 契約:11年総額$300M(2023〜2033)
打率.295/OPS.807で復活気配。球界屈指のスピードスターとして存在感健在。
同率19位 カルロス・ロドン(ヤンキース)
- 年俸:$27M(約39.2億円)
- 契約:6年総額$162M(2023〜2028)
1年目は崩壊も、昨年はローテの柱として再起。今季はエース不在の中で真価が問われる。
同率19位 ダンスビー・スワンソン(カブス)
- 年俸:$27M(約39.2億円)
- 契約:7年総額$177M(2023〜2029)
- 2024年成績:.242 / 16HR / 66打点 / OPS.701 / 149試合
OAAトップの守備職人。安定した出場数で信頼の厚いショートストップ。私生活では五輪金メダリストの妻とシカゴ在住。
同率19位 フランシスコ・リンドーア(メッツ)
- 年俸:$27M(約39.2億円)
- 契約:10年総額$341M(2022〜2031)/AAV $34.1M
- 2024年成績:.273 / 33HR / 91打点 / OPS.844 / 152試合
昨年MVP投票2位。攻守に優れたショートで、ソトとの共演にも注目。
第405位 大谷翔平(ドジャース)
- 年俸:$2M(約2.9億円)※後払い契約
- 契約:10年総額$700M(2024〜2033)/AAV $70M
- 2024年成績:.310 / 54HR / 130打点 / OPS.1.036 / 159試合
後払いにより今季の受け取り額はたったの$2M。それでもMVP級の成績を誇り、コスパでは圧倒的No.1。
おわりに
今回は2025年に「実際に受け取る年俸額」のTOP20を紹介しました。
年俸は実力だけでなく、契約タイミングや交渉力にも左右される世界。
「高すぎ!」と思う選手もいれば、「これはお得!」と思う選手も。
あなたが注目したのはどの選手でしたか?